月刊子どもの文化・出版

HOME > 月刊子どもの文化・出版 > 月刊子どもの文化・研究子どもの文化

月刊子どもの文化・研究子どもの文化

2024年3月号

特集 進む大人の劣化
2024年3月号 年間の特集を振り返り、新たな年度に向けて編集委員が問題をもちよって課題を確認しあった特集です。次年度の年間テーマは「なんだかモヤモヤ」です。このキーワードが意味することは、「ネガティブケーパビリティ」とよばれるいわゆる解決できない問題をそのまま受容する能力をどう獲得していくのかということです。多様性の時代の中で、白か黒かで判断をつけるのは難しく、何でもスマートフォンさえあればどうにかなる利便性のように進化するテクノロジーと比例して失われる力のようなもの、また子どもたちを目の前にすると言葉にできない課題や問題にぶつかることもよくあります。辛抱強く考え続ける力を我々は持てるのか、について考えた特集です。

2024年2月号

特集 ネット社会のウワサ・陰謀・いじめ
2024年2月号 デジタルネイティブ世代の代表としてワニザメ党のメンバーによってSNSでウワサもあっという間に広がる時代に、どんな困難や危険が待ち構えているのか、ネット時代の関係性の構築について論じた特集です。

2024年1月号

特集 子どもを守る
2024年1月号 「子どもを守る」ということを考えたとき、「安全」という視点での子育てに息苦しさを感じていませんか。子どもの最善の利益のために本当に必要なものは何か、子どもが育つために必要な環境とは何か、保育者と小児科医・看護師との対話から「子どもを守る」ことを考えた特集です。

2023年12月号

特集 保育、生命、アート
2023年12月号 保育は何のために行うのだろう、一人一人が幸せな人生を送るためでしょうか。子どもたちの遊びには「アート」に通ずる表現力があります、そんな子どもたちの遊びの様子から、 保育・生命・アートをキーワードに教育現場からは「久保健太先生」・保育者からは「齋藤紘良先生」・アーティストで作曲家の「トクマルシューゴさん」の3人が対談します。

2023年11月号

特集 投稿する文化
2023年11月号 迷惑動画や国会議員の不適切な投稿などSNSから広がる波紋が話題に上った1年でした。それでもなぜ人は「投稿」したくなるのでしょうか。明治時代からさかのぼり、「投稿文化」に見られる心理と現代の「投稿文化」に見られる特徴をそれぞれの専門家の立場から論じます。

2023年10月号

特集 家庭の現在
2023年10月号 このところ子どもの安住の場であると思われていた「家庭」が揺らいでいる。夫婦別姓問題、LGBTの結婚制度、一人親家庭の貧困、宗教2世虐待、家庭教育を支援する条例制定、カルト団体の選挙介入等々。あまりに議論百出で何が何だかわからない。何しろ、こどもを真ん中にすえた初の中央省庁だったはずの「こども庁」は、いつの間にか「こども家庭庁」に替えられてしまった。そこで、そもそも「家庭」とは何であったのかを、さまざまな立場、方法論から検証してみることにした。

2023年9月号

特集 自己肯定感を感じられる人間関係
2023年9月号 自己肯定感の重要性が注目されて久しいが、浜谷直人氏から『自己肯定感』は「育てたり、高めたりするものではない」「仲間にとって自分は価値があり、大切だと思ってもらえていると感じることができるということ」「先生が子どもを褒めることは、自己肯定感を感じることができないクラスになってしまう」という提言を発展させた対談。自己肯定感が感じられる集団の実践例が示され、自己肯定感をとらえ直す特集です!

研究子どもの文化

特集 2023年7・8月号
紙芝居100年の歴史を刻んだ紙芝居人の歩みとこれからの時代に向けてどう発展させていくのかを問いかける1冊です。高橋五山や上地ちづ子などの足跡を振り返りながら、地域で活躍する紙芝居運動の取り組みや、紙芝居が求められる新たな役割など紙芝居の再発見と魅力にあふれる特集です。

2023年6月号

特集 保育と文学
2023年6月号 「保育記録」を文学のようにとらえたら、どういう記録が生まれるんだろう。客観的な事実の記録という側面の強い保育記録を、主観的事実ととらえたり、文学作品のように人称をあいまいにしたり、時制をいったりもどったりすることで新しい切り口や子どもの姿が見えてくる。そんな座談会を現役保育者と教育者・小説家が集まってそれぞれの立場から語り合いました。

2023年5月号

特集 マスクの顔パンツ化
2023年5月号 新型コロナウイルスの感染拡大によるマスクの着用をめぐってはさまざまなトラブルも報道されたが、その一方で感染症収束後もマスクの着用を続けたいと考えている人が一定数存在する。そこには感染防止の意味合いだけでなく、マスクを外すのが恥ずかしいという思いも存在する。マスクを外して人前で顔をさらすのは、人前で下着を外すのと同じ…マスクの顔パンツ化といわれるゆえんである。コロナ以前においても、常にマスクを着用している中高生の存在が話題になった。しかし、この数年の間に、マスク依存的な心情が年齢にかかわらず広がったように思われる。今号ではマスクの顔パンツ化について心理、発達、文化のそれぞれの側面から考察していきたい。

2023年4月号(品切れ)

特集 声を聞く、声で語る
2023年4月号(品切れ) 近頃電子音声が生活の場に満ちているような気がする。人の声の力とは何だろう?企画を提示する時に、かつてだったら「そのコンセプトは?」と聞かれたものだが、このところでは「その物語は?」と聞かれるようになって来た。「物語」という語は手触りとか、においまでを求められるような気がする。声はわかった、意味も通じている、だけど声の力は?と問われているようなものだ。タイパ(Time Performance)というコトバが流行っている。どれだけ時間をかけずにコトを成せるか。反対に冗長性というコトバがIT用語にある。一般的には必要最低限なものに加えた余分や重複のことで、無駄の別称だが、IT用語となると、耐障害性を高めるために予備のシステムを用意することを冗長化と言う。冗長は揶揄や無駄ではなく、安全なのだ。音声言語は文字言語に比べておそらく冗長なコトバだろう。今一度その冗長さを見直してみよう。

2023年3月号

特集 求められる 「評価」の役割
2023年3月号 人間は、どうしても「他者の評価」や「他者の視線」を気にしてしまう。 人間どうし暮らしていく上で、それは必要なことでもある。しかし、「他者の評価」や「他者の視線」を気にする前に、「自分で自分を評価すること」や「自分で自分を見つめること」も大事にしたい。加えて「生産性」や「確実性」で人を評価する前に、「その人の中に、どれだけ多様な「やりたいこと」が生じたのか」とか、「多様な「やりたいこと」を前にして、どれだけじっくりと葛藤したのか」とか、「やりたいけど、できないことを前にして、どれだけ失敗して、挑戦したのか」とか、そういったことで人を評価したい。そんな評価の仕方もアリなんだよ、ということを子どもや若者に伝えるためにも、私自身がそういう生き方を「自分で評価し」てやりたい。 新学期が始まる前に、「評価」について再考する特集です。保育現場から島本一男先生、教育現場からは久保健太先生を迎えて「評価」の持つ本質とその果たすべき役割について迫ります。
page top